Shopifyでストアを作ると、フッターの下に「Powered by Shopify」という文字が自動で表示されます。これは店舗の見た目を「借りもの感」に見せてしまい、買い手の信頼を損なうことがあります。

結論から言うと、この文字は無料テーマでも消せます。方法は大きく2つで、設定画面から1クリックで消せるケースと、コードを編集するケースです。この記事では、両方の手順を順番に解説します。

「Powered by Shopify」は消していいのか

まず、消すこと自体の可否について。Shopify公式のヘルプセンターにも削除手順が記載されており、ストアからこの文言を消すことは規約上問題ありません。

表示を消すのは「店舗の完成度を上げる」ための最初の一手です。特にデジタル商品や講座を売る個人ストアでは、見た目の信頼感がそのまま購入率に影響するため、消しておく価値があります。

なぜ消しておいた方がいいのか

フッターの「Powered by Shopify」は、テーマを初期設定のまま使っている人に共通して表示される、いわば「素の状態」の印です。これが残っていると、店舗を見たユーザーに「作りかけの店」という印象を与えかねません。

特に初めて訪れたユーザーにとって、フッターの細部は信頼を判断する手がかりになります。「よく分からない個人の店」から「きちんと整えられた店」に見せるためには、この一行を消すのがもっとも手軽な第一歩です。

テーマの種類を先に知っておく

消し方は、使っているテーマの世代によって変わります。大きく分けて2つです。

  • OS 2.0テーマ(Dawn / Craft / Senseなど):2021年以降の新しい無料テーマ。セクション構造になっており、フッターは「セクション」フォルダ内の footer.liquid で管理されています。
  • Vintageテーマ(旧テーマ):古いテーマで、フッターの記述が theme.liquid や別のファイルに分散していることがあります。

まずは管理画面の「テーマ」で、使用中テーマの名前を確認してください。DawnをはじめとするOS 2.0テーマが、現在の無料テーマの主流です。

方法1:テーマ設定からオフにする

まずは設定だけで済む方法から試します。テーマによっては、専用のON/OFFスイッチが用意されているためです。

  1. 管理画面の「オンラインストア」→「テーマ」を開きます。
  2. 使っているテーマの「カスタマイズ」をクリックします。
  3. 左メニューの「フッター」または「テーマ設定」のセクションを開きます。
  4. 「Powered by Shopifyを表示する」といったチェックボックスを探し、チェックを外して保存します。

テーマによって項目名や場所は微妙に異なります。Dawnなど主要な無料テーマには、フッターセクション内に表示切り替えの項目がないものも多いため、見つからない場合は次の方法へ進みます。

方法2:コードを編集して消す

設定で消せない場合は、テーマのコードを直接編集します。バックアップを取ってから進めるのが安全です。

手順1|バックアップを取る

「オンラインストア」→「テーマ」で、対象テーマの「…(その他)」メニューから「複製を作成」を選びます。これで元の状態を残したまま作業できます。

手順2|コードエディタを開く

同じメニューから「コードを編集」を選びます。表示されるファイル一覧の中から、フッター関連のファイルを探します。

  • OS 2.0テーマ(Dawnなど): 「セクション」フォルダ内にある footer.liquid を開きます。
  • 旧テーマ: 「レイアウト」フォルダ内の theme.liquid やテーマ内の footer.liquid を開きます。

手順3|該当の記述を探して削除する

ファイル内で powered という文字列を検索(Ctrl+FまたはCmd+F)します。powered_by_link や「Powered by Shopify」というテキストを含む行が見つかるので、そのブロックを削除します。

削除する範囲は、{%%} で囲まれた記述ごとまとめて取り除くのが基本です。例えばOS 2.0テーマの footer.liquid には、次のような記述があります。

<span class="powered-by">{{ powered_by_link }}</span>

このブロック全体を選択して削除し、「保存」をクリックします。誤って周囲のタグまで消さないよう、powered と検索してヒットした行の前後をよく確認してから操作してください。

手順4|CSSで隠す代替手段

コードの編集に不安がある場合は、CSSで表示だけを消す方法もあります。テーマのCSSファイル(base.csstheme.css)の末尾に、次の1行を追加します。

.powered-by { display: none; }

ただし、クラス名はテーマによって違うため、上記の記述が効かない場合があります。その場合は、コード編集で削除する方が確実です。

困ったときのチェックポイント

編集しても表示が変わらない場合、原因の多くは次のどれかです。

  • テーマを複数持っていて、別のテーマを編集していた:公開中のテーマと編集対象が一致しているか確認します。
  • ブラウザのキャッシュ:キャッシュが残っていると反映されません。別のブラウザで確認します。
  • 複数箇所に記述があるfooter.liquid だけでなく、別ファイルに powered_by_link が残っていることがあります。テーマ全体を powered で検索し直します。

これらの点を順に潰していけば、ほぼ確実に消せます。

きちんと消えたか確認する

編集が終わったら、ストアのフロント(実際のページ)を開き、フッターから文字が消えていることを確認します。ブラウザのキャッシュが残っていると変わって見えないことがあるので、シークレットウィンドウやキャッシュ削除後の表示で確認してください。

無料テーマでも見た目は十分整えられる

「Powered by Shopifyを消したい」と考える人の背景には、無料テーマの見た目に満足していない、という思いがあるはずです。ここで一つ前提を確認しておくと、無料テーマであっても、フッターだけでなくストア全体をかなり自由に整えられます。

管理画面の「テーマ」→「カスタマイズ」では、コードを触らなくても次が変更できます。

  • フッターのリンク一覧(会社概要・お問い合わせ・プライバシーポリシーなど)
  • 配色とフォント(ブランドカラーの設定)
  • トップページのセクション構成(商品の並び、バナー、文章ブロック)

有料テーマに切り替えなくても、この範囲を整えるだけで「素の状態」から大きく印象が変わります。まずは削除と配色から始め、段階的に手を入れるのが効率的です。

よくある質問

Q. 「Powered by Shopify」を消しても機能に影響はありませんか?

ありません。あくまでフッターの表示上の文言であり、削除してもショッピングカートや決済など、ストアの機能には一切影響しません。

Q. テーマを更新すると、また表示されますか?

テーマのアップデートを行うと、編集内容が上書きされて表示が戻ることがあります。そのため、コードを編集した場合は、複製を作成して手順を控えておくのが安心です。

Q. スマホ表示だけ消えていないのはなぜですか?

レスポンシブデザインでPC用とモバイル用の記述が分かれているテーマがあります。モバイル表示で残っている場合は、footer.liquid 内にもう一箇所記述がないか検索して確認してください。

フッターを整えるならセットでやりたいこと

「Powered by Shopify」を消すのは見た目改善のきっかけに過ぎません。同じタイミングで、フッターに会社概要へのリンクや特定商取引法に基づく表記を加えると、ストアとしての体裁が整います。

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